vol.4 女性もお皿も、化粧は控えめがポイント?
 今日は、白化粧のお話を。もともとは鉄分の多い赤土のため、渋めになりがちな肌を白くキレイに見せようと始められたのが、白化粧という技法です。ハケで塗ったりするので、ハケ目(刷毛目)ともいいます。原料はカオリンという白土です。女性の化粧品素材は、カオリンの上質のものだとか。化粧したところに絵を描いたり、ハケでスジスジ模様の面白さを出したり、いろんな表情を生み出せます。

 でも、器も顔も、化粧のし方によって上品にも下品にもなるもの。控えめな化粧で、土の持っている表情の美しさを引き出してやるのがポイントなのですね。

笹模様のつる付き鉢 デザート碗皿 7寸ハケ目片口鉢

●写真は白化粧シリーズです。クリックして、白土のもつ上品な美しさをご覧になってみてください!
笹模様のつる付き鉢
・7寸ハケ目片口鉢
・デザート碗皿


vol.3 油滴天目釉の器って?
 油滴天目釉の飯碗が当ショップでも販売していますが、笠間焼きの大津晃窯では人気の商品です。さて、油滴天目とはいったい何なのか?

油滴天目釉は、土、釉薬(ウワグスリ)、温度の三拍子がきちっと揃わないと、きれいな油滴の粒粒(つぶつぶ)が見事に出ません。温度もほかのものより高めにするため、ひと窯全部油滴天目釉をかけたものでなくてはならなく、そのため年間通して1〜2度しか焼くことができないのです。以上のようなちょっと特殊な油滴天目釉の器。時間をかけたものだけあって、そのきめこまかな美しさも絶品ですよ!


●技術の結晶の油滴天目釉シリーズ。お手頃価格でご提供中です。
写真の「黒油滴天目飯碗」。
また、油滴天目の湯呑「油滴天目八角たたき湯呑」。
vol.2 最高の味付けは器次第……?
 お料理を作るときのお助けマンは、なんといっても盛り付けるお皿や小鉢などの器(うつわ)だと思います。材料の選び方、切り方、火かげん、味付けなどいろんな技でひとつの料理が出来上がるわけですが、きょうの料理にいまひとつ自信の無い時でも、ステキな器にエイヤッと美的に盛り付けたら、もうなんとも美味しそーっな一品になってしまう。

 そう、器の選び方で料理の良し悪しの80パーセントが決まってしまうと、ミポリンは思うのです。あとは、もちろん愛情をちりばめることをお忘れなく!


●器が決める料理の美味しさ……。どんな料理にも美味しく見せるそんなお皿。
vol.1 万事 きゅうす
 きゅうすは、取ってがついていたり、注ぎ口が細長く飛び出していたり、蓋があったりと、複雑な形状をしています。ちょっとぶつけたら、どこかしら必ず欠いてしまいそう。今日、店に来た初老の紳士がきゅうすコーナーに来て曰く、「もし、落っことしたりして割ったら、【万事 きゅうす】というんだよ。」 ですって。なるほど、そこからきてるのねっ…と納得した私です。

 でも一口に「きゅうす」といいますが,作るのは非常に難しいものなんですよ。蓋、胴体、注ぎ口、取っ手、と4つのパーツからなり、使い勝手の良いように角度や場所を考えて決めて成形していきます。小物で、使い易いきゅうすが作れるようになれば、はじめて1人前!となれるんですね。


●陶芸家の技術の粋がこもった「きゅうす」でおいしくお茶を飲みませんか?